代表の想い

人生の質を決めるのは何だろうか。

私は大学卒業後、公立小・中学校の教師として2000人以上の生徒の指導に関わってきました。

公立中学校には、県内トップの進学校から通信制高校、就職する子まで、さまざまな進路に進んでいく生徒たちがいます。さて、その子たちのその後は、どうなっていると思いますか?

偏差値の高い学校に行けば幸せになるとは限りませんし、中卒だから幸せになれないとは限りません。

実際、私が見てきた生徒たちの中には、偏差値トップクラスの学校に行った後、心を病んで学校に行けなくなってしまった子もいれば、志望校に入ることができたのに「やっぱり違う」と退学してしまった子もいます。中卒で働き始めて、最初こそ苦労したけれど、会社を立ち上げ社長となって、ステキな家族と幸せそうに暮らしている子もいます。

そんなさまざまな子供たちの成長を見続けてきた私は「中学卒業時の進路(進学先)のレベルによって人生が決まる」とは思えなくなりました。「学歴ではなく、人生の質を決めるものがある」という答えにたどり着いたのです。

何が起きるかは、誰にもわからない。

未来のことは誰にもわからない。だからその時最善だと思う選択をする。そのうちの一つが高校選択です。そして、より多くの高校から選択するために「偏差値」という目安があります。もちろん高いほうが選択肢が増えますから、偏差値をあげるのは学習塾の大事な役割の一つです。

では、偏差値が上がればいいのか、というと、そうではないのです。合格することは目標ではあっても、目的ではないからです。合格した後、人生を生きていく上で偏差値以上に大事なものがあります。それは、自分で考えて選んで決め、起きた結果に責任を持つ「主体性」を持つこと、そして「応援される人になる」ことです。

「特にやりたいことがないからとりあえずみんなが行く普通科の高校に行く。普通科に行くなら大学進学率がある程度高いところのほうがいいみたいだからA高校」という選択方法もあります。それが悪いわけではありません。

でも、できるならば「なんとなく」ではなく、明確な意思をもって選べる人になって欲しいのです。選んだ高校が自分の偏差値よりもずっと下でも、偏差値に見合った高校でも、普通科でも専門科でも、高校ではない進路でも。結果、A高校を目指すことになっても、明確な「意思」を持って、その高校を主体的に選択することができる人になっていれば、この先どんな困難があっても自分の責任でまた道を選び、決めていくことができるでしょう。未来に何が起きるかわからないのであれば「みんなと一緒のできる限り何か起きそうもない道」を選ぶのではなく「何が起きても自分の意思で選び、進んでいくことができる自分」になればいい。そうすればきっと「こんなはずじゃなかった」とはならないはずです。

それでも、時には、高い壁にくじけそうになることもあるでしょう。そんな時、自分を応援してくれる人がいれば、一人では超えられそうもなかった高い壁を乗り越えていけます。応援される人になるために、自分も人を応援できる人になる。だから「勉強」するのです。

勉強を教えるだけならAIがある。

まんてんトラストでは、生徒の「主体性」を育て「自立型思考」で人生を歩いていくために、全ての指導が行われます。ただ点数を取るための勉強であれば、今はわかりやすくて優れた教材がたくさんあります。(YouTubeなどで無料公開されている動画授業や、AIで正解不正解を瞬時に判定してくれる教材も山のようにあります。まんてんトラストでも学びエイドという動画教材を導入しており、塾生にもどんどん使うように言っています)

しかしどんなにいい教材が用意されていたとしても、それを使うのは子供自身です。その子がどんな「心の持ち方(マインドセット)」で勉強と向き合っているかが大切なのです。

同じテキストやワークを渡しても「うわー、めんどくさい…」と思う子と「うわー、面白そう!」と思う子では、取り組み方が変わります。結果、手に入るものが変わります。どんなにわかりやすい動画を見せてもつまらなそうに嫌々眺めているだけの子と「なるほど、こういう時はどうなるんだろう?」とメモをとりながら見ている子では、理解度も入ってくる情報量も変わります。

本来ならば、勉強を始める前に、その子のマインドセットを整える必要があるのですが、多くの場合、子供たちが自然成長的に身につけてきたマインドセットをそのままにして、知識を入れようとします。結果、勉強に向かう心になっていないのに次々と「やらされる」勉強が与えられて「勉強は嫌なもの、やらされるもの」というマインドセットが強化され、気づいた時には勉強しない子になっていた・・・ということが起こるわけです。

元陸上選手の為末大さんもおっしゃっていたそうですが“マインドセットを変える”のは “自分の世界観を変える”ことです。今までの価値観や思い込みを変えるのはそう簡単ではないのです。だから最初が肝心なのです。中学校に上がる時、1年生の段階で、中学生としてのマインドセットを整える。そして、中学校3年間を「主体的」に過ごす。その先にあるのが「高校入試」であり、さらにその先の未来なのです。

子供のかけがえのない3年間に責任を持つ。

中学校時代の3年間は、心も体も大きな成長のときです。子供でもなく、大人でもない中学生という多感で複雑なこの時期に、どんな大人が関わるか。それは今後の人生を左右する出会いとなります。子供たちの世界はまだ小さくて、出会える大人は限られています。家族、学校の先生、そして習い事や塾の講師。その限られた出会いの中で子供たちは「大人像」を描いていきます。

だからこそ私は、ここで出会う子供たちに「大人の面白さ」と「勉強することの大きなメリット」を伝えたいのです。子供たちがやりたいことを見つけ出し「失敗」することを怖がらず、挑戦できるように、自分に自信をつけてもらいたい。そのために私の体験してきたこと、学んできたこと、出会った人たちからもらったものなど、たくさんの情報を伝えたい。

何があっても味方でいつづけ、時に背中を押し、時にただ隣にいる。困った時、真っ先に相談できる存在として、子供たちとトコトン向き合うために、公立学校を退職し、2016年、自分の生まれ育った地元越谷に塾を立ち上げました。

保護者だって悩んでる。

塾は子供の勉強を見る場所。それだけでいいのだろうか…。塾を始める前から疑問を感じていました。子供達が過ごす時間の大半は家庭です。家庭でどのような時間を過ごしているかが子供たちの成長に大きな影響を与えます。思春期の子供達が悩むように、思春期の子を持つ保護者だって悩んでいる。だけどそれをどこに相談していいかわからず、一人で抱え込んでしまう方も多いのです。

勉強のこと以外にも、相談したい内容はあるはずです。だから、勉強だけでなく、不登校、いじめ問題、学校との関わり方や家庭での親子の関係作りに至るまで相談に乗り、塾がサードプレイスになる。これがまんてんトラストの目指す形の「塾」です。

rogo

越谷市の中学生向け自立型学習塾「まんてんトラスト」
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